温灸とは?
温灸はもぐさを使った温熱療法の一種です。
棒灸という棒状に固めたもぐさを皮膚から数センチ離れた所で燃焼させ、
輻射熱ともぐさの薬効を用いて治療する方法です。
下の写真のトンカチのようなものの下に写っている緑の棒が棒灸です。
しかし、ただ燃やしただけでは熱も薬効のある煙も上にあがってしまいます。
それは非常に勿体ないので先ほどのトンカチの出番です。
トンカチには「棒灸用フード」と言う正式な名前があり、役目はカップの中に熱と煙を溜めて
治療効果をアップするためのカバーです。施術者は柄のところを持って治療を行います。
上の写真がフードに棒灸をセットした状態です。
実際にはカップの中で棒灸が燃えている訳ですが、棒灸の先端はカップの縁よりだいぶ上の方
にありますので燃焼面が皮膚に触れることはありません。
つまりお灸自体は皮膚につかないので、温灸は
そんなに熱くなく、跡もつかない非常に穏やかなお灸となっています。