健康コラム
うがいと手洗い入門


残念ながら鍼灸でインフルエンザは治らないのでお力にはなれません。
伝染ってしまったら素直に病院に電話してお世話になるしかありませんが、せめて
伝染らない努力をしたい所です。そこでうがいと手洗いを頑張ってみましょう。
外出先から帰ってきたシーンを想定して手順を書いてみます。

手順1.顔を洗う
患者さんに話したらええっ?!と笑われました。笑い事ではないんですが…。
咳をするのは口ですね?口の高さにあるのは顔です。つまり誰かの口から
飛び出したウイルスがまっすぐ飛んだ場合
一番くっつきやすく、更に鼻・口とウイルスが侵入する入り口が集中しているのが顔です。

なので一番目に洗うのはここです。きれいに洗って顔のウイルスを洗い流して下さい。
顔を拭いたタオルはウイルスがついているかもしれないのでそのまま洗濯機行きです。
次の手順で使ったりしてはいけません!

手順2.手を洗う
次は手を洗います。うがいをした所で手にウイルスがついていたら口を触ったり
食事をしたときに台無しです。石鹸を使って手首まで洗います。揉み手をするようにして
指の股を洗うのを忘れないようにしましょう。親指を洗い忘れる人が多いので注意です。
手を拭いたタオルもまた洗濯機行きです

手順3.口をゆすぐ
使い捨ての紙コップを使ってまず歯を磨いたときのように口全体をゆすぎます。
これで口の入り口付近についているウイルスを洗い流します。

手順4.うがいをする
やっとうがいです。さっき使った紙コップの同じ場所に口を付けると、そこに
ウイルスがついているかもしれないので180度回して違う所に口を付けましょう
うがいをするときは「あ〜」だけではなく息を低く細くして「お〜」の発音をすると
喉の奥の方までうがいができます。よくうがいをしたら紙コップは捨てて終了です。

多分「めんどくさすぎる」とうんざりしている方も多いでしょうが、罹るよりマシです。
罹ってしまったら高熱で苦しい思いをする上にうっかり新型インフルエンザにでも当たったら
伝染病なので重症の場合病院で隔離されて自由は一切ありません。
監禁だと思って下さい。退院したあとでもご近所、同僚、友人は警戒して気まずい
関係がしばらく続きます。罹ってもいいことはなんにもありません。

命に関わる可能性もあると言うことを念頭に置いて安全第一でいきましょう。

残念ながら感染したかもしれない方はすぐにかかりつけのお医者さんに
電話をしましょう。進行がかなり早いので一刻も早く病院に相談を!


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